ベルトコンベアの補修は多種類にわたり、キャリアローラやリターンローラなどの回転体の取替え、シュートやホッパーなどのライナーの取替え、ベルトの部分補修、ベルトの部分取替え、ベルトクリーナーの取替え・手入れなどが代表的なものです。
シュートやホッパーの修理に於いてはライナーの選択が重要です。摩耗に弱いライナーを選択すると繰り返し補修の原因となります。耐摩耗性のあるハイクロムライナーや鉄板に耐摩耗性のある硬化肉盛りをした肉盛りライナーやマンガン鋼板などを使用するのが補修周期を延長するのに効果的です。
衝撃の小さなシュートライナーとしてはセラミックスを使用することができます。セラミックスは材料がシュートにこびり付いて棚を形成するのを防止する効果もあります。
シュート補修の重点は下流側のベルトに均等に積載することです。片側に寄りすぎるとベルト蛇行の原因となり落鉱が多くなります。そのためシュート先端の形状は注意が必要であり荷が片寄りしないように積載することが重要です。
ベルトコンベアの代表的なトラブル例
シュート穴あきによる荷こぼれ
シュート詰まりによるスティッキング
ベルト穴あきによる荷こぼれ
ベルト金物突き刺さり
ベルトクリーナーと蛇行による荷こぼれ
ベルトと切断による荷こぼれ
ベルト蛇行による荷こぼれ
ドライブロールのスリップ
ベルトクリーナー不良による落鉱増大(長寿命クリーナーの採用)

ベルトクリーナーの補修
ベルトコンベアの数ある部品の中でベルトクリーナーの補修は重要です。メンテナンスで手を抜くと即掻き取り高率に反映してきます。ベルトクリーナーはできるだけ手の掛からないタイプにする必要があります。マフレンのベルトクリーナーは長期にわたり安定した掻き取り性能を発揮できるので補修間隔を延ばすのが可能です。



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