ベルトは過負荷になるとベルトとドライブプーリの間で滑りを起こす。
過負荷の原因は
1)過積載やシュートとベルトの間に搬送物が詰まり摩擦力が作用する。
2)ベルトに金物が突き刺さり、金物とローラーでベルトがロックする。
3)キャリアローラ、リターンローラ、ウェイトプーリ、テンションプーリ、ドライブプーリなどの軸受け故障でベルトに掛かるテンションの増大。
4)蛇行によりベルトの片寄りが生じベルトの片側がキャリアローラのフレームに乗り上げる。
など現象がある。
ドライブプーリにはベルトとの間に摩擦力を発揮させるためにゴムをラギングする。さらにゴムラギングには摩擦力を大きくするため幅方向や斜め方向に溝を形成する。
ゴムラギングは耐摩耗性を向上させるためにドライブプーリの中央部を膨らませる方法が採られる。これはまた蛇行を防止する方法としても効果がある。
ゴムラギングは使用するにつれ次第に摩耗していくので定期的にラギングをやり直す必要がある。ゴムラギングの寿命は短いのでゴムの中にセラミックスのピースを埋め込む場合もある。
ベルトの張力が低下するとベルトとドライブプーリの間に滑るが生じる
ベルトは張力が小さくなるとドライブプーリとの間にスリップが発生する。
通常スリップ防止するためドライブプーリの下流側にテンションを高めるためにスナッププーリを設ける。
長機長のベルトコンベアではベルトの起動時のベルト伸びを吸収するためウェイトプーリを設けている。

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