ベルトコンベアの滑る(スリップ)原因を徹底解説

過負荷になるとベルトとドライブプーリの間で滑り(スリップ)が生じる。

1)過積載やシュートとベルトの間に搬送物が詰まり摩擦力が作用する。

2)ベルトに金物が突き刺さり、金物とローラーでベルトがロックする。

3)キャリアローラ、リターンローラ、ウェイトプーリ、テンションプーリ、ドライブプーリなどの軸受け故障
  でベルトに掛かるテンションの増大。

4)蛇行によりベルトの片寄りが生じベルトの片側がキャリアローラのフレームに乗り上げる。
  などの現象がある。

ベルトとドライブプーリが滑りにくくする工夫

1)ドライブプーリにはベルトとの間に摩擦力を発揮させるためにゴムをラギングする。

2)ゴムラギングには摩擦力を大きくするため幅方向や斜め方向に溝を形成する。

3)ゴムラギングは耐摩耗性を向上させるためにドライブプーリの中央部を膨らませる方法が採用される。
  これは蛇行を防止する方法としても効果がある。

4)ゴムラギングは使用するにつれ次第に摩耗していくので定期的にラギングをやり直す必要がある。
  ゴムラギングの寿命は短いのでゴムの中にセラミックスのピースを埋め込む場合もある。

5)ベルトの張力が低下するとベルトとドライブプーリの間に滑りが生じる。

6)通常スリップ防止するためドライブプーリの下流側にテンションを高めるためにスナッププーリを設けて
  テンションを調整する。

7)機長の長いベルトコンベアではベルトの起動時のベルト伸びを吸収するためウェイトプーリを設けている。

ベルトのスリップは危険

ベルトとローラーの摩擦熱でベルトが発火して火災の危険性があります。


☆搬送材料が可燃物の場合は特に危険です。


ベルトの燃焼はベルト全体に延焼する可能性初期消火が必須です。


☆ベルトの周囲には可燃物は置かないようにするべきです。


☆ベルトの架台に電気ケーブルを這わしている例がありますが、ケーブルは鉄板で保護するか安全な距離を確保 

 する必要があります。

ベルトスリップの監視方法

ベルトスリップの特徴はドライブプーリは回転しているのにベルトが止まっており、ベルトとドライブプーリの間にスリップが発生している状態である。

ベルトのスリップを検出する方法としては

① 回転数比較

モーター側回転数とベルト速度を比較してスリップを検出

方法

  1. モーター軸またはドライブプーリーに回転センサー取付
  2. ベルト側にも速度センサー取付
  3. 回転数差(速度差)を監視

② ベルト速度スイッチ

ベルト速度を直接監視する装置。

構造

  • ベルトに接触するホイール
  • 回転数で速度検出

③ ドライブプーリー回転監視

ドライブプーリーにセンサーを付けて

回転があるのにベルトが動かない
→ スリップと判断

使用例

  • 磁気センサー
  • リミットスイッチ
  • 回転検出器

④ 電流監視

モーター電流を監視する方法

スリップすると

  • モーター負荷上昇
  • 電流増加

ベルトクリーナー異常診断装置の応用

ベルトクリーナ異常診断装置を利用すればベルトスリップの他にシュート詰り、ベルト破断なども合わせて診断できる。

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