コンベアベルトは常時強力な引張り力を受けております。コンベアベルトは熱加硫による接続が一般的であり長寿命です。ベルトの接続を一般的にエンドレス加工と呼んでいます。最近はコンベアベルトの熱加硫技術を有しているメーカーや施工業者が少なくなっており危惧される状況です。
エンドレスの破断原因
エンドレス部はイオウ反応による熱加硫です。熱下流部は長期間使用するにつれ徐々に劣化して剥がれていきます。繋ぎ目の先端部に捲れ減少が発生しこれを起点にハガレが大きくなり切断にいたります。エンドレス部の切断は操業中は見つけにくいので計画的な修理タイミングで点検する必要があります。エンドレスは自然劣化していきますが時には機械的な作用でハガレが促進される場合が多々あります。例えばベルトクリーナーの当て方が適切でない場合です。ベルトクリーナーをベルト表面に強く押付けるとベルト剥離やベルト摩耗を促進します。ベルトの付着物を搔き取るためにベルトクリーナーを強く押付けるとエンドレスの捲れが大きくなりハガレに繋がります。
エンドレスのハガレを押えるためのベルトクリーナー
マフレンベルトクリーナーはエンドレスの初期捲れを最小限に抑えベルト破断をぼうしするための機能を有しておあります。ベルトの繋ぎ目などの剥離がマフレンクリーナーに衝突するとクリーナーのウレタンバーが瞬時に撓んで剥離部分の衝撃を緩和すると同時にウレタンバーがベルトの進行方向に倒れて捲れ部分をやり過ごして、捲れ部分の更なる損傷を防ぎます。ベルトクリーナーはベルトの付着物を搔き取るために必須のアイテムですがベルトクリーナーをベルトに強く押付けすぎるとベルトの損傷を促進する恐れがあります。ベルトの付着物をしっかり掻き落とすことは当然のことですがベルトの剥離などの突起物を瞬時に回避してベルトを損傷させないことは同じように重要なことです。このニーズに応えられるのは長年に渡り現場のベルトを観察しメンテナンスしてきたマフレンのベルトクリーナーしかありません。

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