ベルトコンベアの運用において、気をつけるべき公害問題と対策のポイント

1. 粉じん・飛散対策

  • ベルトコンベアの防じんカバー
  • 投入部・排出部のフード+集じん機
  • 必要に応じて散水
  • ベルト脇からの粉じん漏れ防止
  • 落鉱を減らすためのスカートゴム
  • ベルトクリーナーによる付着物の除去
  • リターン側の落鉱防止
  • シュート内部での粉じん発生抑制

特に大気汚染防止法では、鉱物・土石・セメント用のベルトコンベアは、ベルト幅75cm以上などの条件で「一般粉じん発生施設」に該当します。

また、積込部・積降部にはフード・集じん機、それ以外の飛散のおそれがある部分には散水や防じんカバーなどの対策が規定されています。

2. 落鉱・漏鉱対策

ここはベルトクリーナーと非常に関係が深い部分です。

例えば、

搬送物 → ベルト → 排出 → 付着物 → リターン側 → 落鉱

という流れで、ベルトに付着した鉱石・石炭・焼結鉱が戻ってくると、

  • コンベア下への落鉱
  • 粉じん発生
  • 清掃作業の増加
  • 周辺環境の汚染
  • 設備摩耗

につながります。

したがって、

「ベルトクリーナー性能を上げる=公害対策」

という考え方もできます。

特に現在検討されているような超硬チップ式ベルトクリーナーなら、

高い掻き取り性能

ベルト付着物を減らす

リターン側の落鉱を減らす

粉じん・堆積物を減らす

という環境対策上のメリットを打ち出せます。

3. 騒音対策

主な発生源は、

  • ベルトとローラー
  • ベルトクリーナー
  • プーリー
  • ベアリング
  • シュートへの衝突
  • モーター・減速機
  • 金属同士の衝撃

です。

対策としては、

防音カバー・防音壁・低騒音ローラー・防振・シュートの衝撃低減

などがあります。環境省も騒音について環境基準や騒音規制法などの制度を設けています。

4. 振動対策

  • ローラーの偏心・摩耗管理
  • ベルトの蛇行防止
  • プーリーのバランス調整
  • 軸受の保守
  • フレームの剛性確保
  • 防振材の使用

などが基本です。

振動についても振動規制法などの制度があります。

5. 排水・汚濁対策

散水を使う場合には、単純に水を撒くだけではなく、

散水 → 粉じん抑制 → 汚泥・汚水発生

まで考える必要があります。

そのため、

  • 排水溝
  • 沈砂槽
  • 沈殿槽
  • 雨水との分離
  • 汚泥回収

なども重要になります。


ベルトコンベアの公害対策を「設備」で見ると

発生源主な公害対策
搬送物粉じん防じんカバー・散水
投入部粉じん・落鉱フード・集じん・スカート
シュート粉じん・騒音密閉・衝撃低減
ベルト表面落鉱・粉じんベルトクリーナー
リターン側落鉱リターンクリーナー
ローラー騒音・振動保守・低騒音化
プーリー騒音・振動バランス・軸受管理
コンベア全体騒音防音壁・カバー
散水設備汚水排水・沈殿処理

特に重要なのは「粉じん+落鉱」

製鉄所や鉱石ヤードの場合、単に**「コンベアをカバーする」だけでは十分ではありません**。

私は、

①粉じんを発生させない
→ ②搬送物を落とさない
→ ③ベルトに付着させない
→ ④付着したものを確実に除去する

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